ITパスポート試験の出題範囲

ITパスポートの難易度を理解するために、合格率ともう一つ試験問題について知る必要があります。

ITパスポートの試験は「ストラテジ系」、「マネジメント系」、「テクノロジ系」の3科目から構成されています。
さらに細かく分類していけば、45項目の勉強が必要になります。そして、本試験での出題数は100問です。

ストラテジ系(35問)

ステラテジ系とは簡単に言ってしまえば、ITを使い企業活動の分析を行なう勉強をしていきます。
例えば、より良いサービスや商品を作り上げていくための分析や改善をおこなうPDCAと呼ばれるサイクルを繰り返す手法。
オフィスツールを使って、企業や商品のデーターをグラフ化する方法などです。

企業と法務

企業:財務諸表、損益分岐点などの基本的な考え方。身近な業務を分析し,課題を解決する手法や,PDCA の考え方。業務フローなど業務を把握する際のビジュアル表現など。
法務:知的財産権(著作権,産業財産権など),個人情報保護法,労働基準法,労働者派遣法など。

経営戦略

経営戦略マネジメント:表計算ソフト,データベースソフトなどオフィスツールの利用など
ビジネスインダストリ:電子商取引,POS システム,IC カード・RFID 応用システムなど。

システム戦略

システム戦略:情報システム戦略の意義と目的,戦略目標,業務改善,問題解決に向けた考え方など。
システム企画:見積書,提案依頼書(RFP),提案書の流れなど調達の基本的な流れなど

マネジメント系(25問)

マネジメント系は、システムやソフトウェア開発、プロジェクトマネジメントのプロセスを学び、コンピューターやネットワークを使っての環境設備を整えるための基礎も学びます。

開発技術

システム開発技術:要件定義,システム設計,プログラミング,テスト,ソフトウェア保守などソフトウェア開発のプロセスの基本的。ソフトウェア開発における見積りの考え方など。
ソフトウェア開発管理技術:開発手法に関する意義や目的について

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメント:プロジェクトマネジメントの意義,目的,考え方,プロセス,手法など。

サービスマネジメント

サービスマネジメント:IT サービスマネジメントの意義,目的,考え。コンピュータやネットワークなどのシステム環境整備に関する考え方など。
システム監査:システム監査の意義,目的,考え方。内部統制,IT ガバナンスの意義,目的,考え方など。

テクノロジ系(40問)

ITに関連する基礎的な用語や意味を学んでいきます。

基礎理論

基礎理論:2 進数の特徴や演算,基数に関する基本的な考え方。ビット,バイトなど,情報量の表し方や,ディジタル化の基本的な考え方。
アルゴリズムとプログラミング:アルゴリズムとデーター構造の基本的な考え方,流れ図の表現方法。HTML,XML などのマークアップ言語の種類とその基本的な使い方。プログラミングの役割など

コンピュータシステム

コンピュータの構成要素:コンピュータの基本的な構成と役割。プロセッサの性能と基本的な仕組み,メモリの種類と特徴。記録媒体の種類と特徴。・入出力インタフェース,デバイスドライバの種類と特徴など。
システム構成要素:システムの構成,処理形態,利用形態の特徴。クライアントサーバシステムの特徴。Web システムの特徴。システムの性能・信頼性の考え方など。
ソフトウェア:OS の必要性,機能,種類,特徴。ファイル管理の考え方と基本的な機能の利用法,バックアップの基本的な考え方。・オープンソースソフトウェア(OSS)の特徴など。
ハードウェア:コンピュータの種類と特徴。入出力装置の種類と特徴。

技術要素

ヒューマンインターフェイス:GUI,メニューなど,インタフェースの設計の考え方。
マルチメディア:JPEG,MPEG,MP3 など,符号化の種類と特徴。・情報の圧縮と伸長,メディアの特徴など。
データベース:DBMS・データベースモデルの種類。排他制御・リカバリ処理の方法など。
ネットワーク:LAN やWAN の種類と構成,インターネットやLAN の接続装置の役割。通信プロトコルの必要性,代表的なプロトコルの役割。電子メール,インターネットサービスの特徴。
セキュリティ:ら情報セキュリティの基本。・ウイルス対策などの技術的セキュリティ対策の考え方。・ID・パスワード,コールバック,ディジタル署名,生体認証技術など,認証技術の種類と特徴。公開鍵,秘密鍵など,暗号化技術の仕組など。

出題範囲が広いのがITパスポートの特徴です。
これはITパスポートの試験に限った事ではなく、他の試験にも言えることですが、難易度の高い試験と言うのは例外なく、出題範囲が広くなるのです。

出題範囲が狭ければ、例え深い内容を問われても、関連する知識を理解できれば、それほど苦になりませし、出題ポイントも読みやすくなります。
ですが、出題範囲が広いと異なる様々な知識を理解せねばならず、しかもITパスポートは、覚えにくい専門用語がだらけです。
ですから、非常に勉強しにくく、暗記もしなくてはいけません。

その結果どうなるのかと言うと、多くの勉強時間が必要になるのです。
これが、ITパスポートの試験が簡単でない理由です。

しかし、出題範囲が広いと言っても、問われる内容が浅いですから、しっかりと勉強さえすれば十分に対応できるようになります。

もちろん知識がまったくない方も然りです。
最終的には、独学で勉強するにせよ、通信講座を使うにせよ、しっかりと試験対策をして、勉強さえすればITパスポートは合格できると思います。

大切なのは挫折しないで勉強を続けられるかです。
基本的に不合格になる人というのは、勉強量が足りないことが原因なのです。
勉強を続けられる人がITパスポートに合格して、そうでない人が不合格になる、とてもわかりやすい図式だと思います。